(読み)トン

デジタル大辞泉 「豚」の意味・読み・例文・類語

とん【豚】[漢字項目]

常用漢字] [音]トン(漢) [訓]ぶた
トン
家畜の名。ブタ。「豚舎養豚
自分の子に添える謙称。「豚児
〈ぶた〉「豚肉豚箱/子豚」
難読海豚いるか河豚ふぐ

ぶた【豚/×豕】

イノシシを改良した家畜。ふん上方にしゃくれ、耳が垂れ、短い尾が巻いているものが多い。デュロック・ヨークシャーバークシャーなど品種が多く、肉用が主。皮革は柔軟で袋物などに加工され、剛毛ブラシの毛に用いる。
太った人・食いしんぼうなどをののしっていう語。
[類語]瓜坊

とん【豚】

ぶた。ぶた肉。「カツ」「汁」

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精選版 日本国語大辞典 「豚」の意味・読み・例文・類語

ぶた【豚・豕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. イノシシ科の哺乳類。イノシシを飼いならした家畜。約九〇〇〇年前に人類の定住農耕の開始とともに、ヨーロッパとアジアでそれぞれ家畜化されたと考えられている。体はよく肥え、鼻と耳が大きく、尾は細くて小さい。あしは体の割に短く、動作はのろい。雑食性で、粗食に耐える。ヨークシャー・バークシャーなど多くの品種があり、食肉用として世界各地で飼育。肉は生肉・ハム・ベーコンなどに、脂肪はラードに、皮は皮革・ゼラチンなどに利用される。いのこ。家猪。とん。〔文明本節用集(室町中)〕
  3. の肉。豚肉。
    1. [初出の実例]「鄞江、浙江、猪肉之内、重其頭、日本人ぶたと云也」(出典:蔗軒日録‐文明一八年(1846)四月二六日)
  4. 「いのしし(猪)」をいう。
    1. [初出の実例]「『〈略〉タンはタンでもブタ(イノシシ)のタンだ』〈略〉これはリュウコの連中にはおなじみの花札のことで」(出典:いやな感じ(1960‐63)〈高見順〉二)
  5. ふとっている人、醜い女などをあざけっていう語。
    1. [初出の実例]「あの人は後(うしろ)で美人前でぶた」(出典:雑俳・たから船(1703))

とん【豚】

  1. 〘 名詞 〙 ブタ。また、ブタの肉。
    1. [初出の実例]「牛か豚(トン)でも食うて」(出典:桜の水(1901)〈永井荷風〉)
    2. [その他の文献]〔史記‐荘子伝〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「豚」の解説

豚 (ブタ)

学名Sus scrofa var.domesticus
動物。イノシシ科の哺乳動物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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