猪目(読み)いのめ

精選版 日本国語大辞典 「猪目」の意味・読み・例文・類語

い‐の‐め ゐ‥【猪目】

〘名〙
太平記(14C後)一七「猪(イ)の目透したる鉞(まさかり)の歯の亘(わたり)一尺許あるを、右の肩に振かたげて」
琵琶の胴の上にある覆手(ふくしゅ)にあけられている穴。これに緒(弦)を通して結びつける。形がイノシシの目に似ているところからいう。〔楽家録(1690)〕
③ (腰目) 灸穴の一つ。脊椎骨を上から数えて一五個目の左右、約一〇センチメートル程離れた所。
※書言字考節用集(1717)五「腰眼 ヰノメ 灸穴」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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