猪目透(読み)いのめすかし

精選版 日本国語大辞典 「猪目透」の意味・読み・例文・類語

いのめ‐すかしゐのめ‥【猪目透】

  1. 〘 名詞 〙 透かし彫りの装飾心臓形で時に周囲に覆輪を加える。帽額鐔(もこうつば)や葵(あおい)鐔の四隅の切り込みの内側八双金物の切り込みの内側などに施す。猪目形。
    1. [初出の実例]「鎮西八郎為朝の箭(や)の根あり。蟇股(ひきまた)なり〈略〉こみ際に猪目透(ヰノメスカシ)銘云々」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)残)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android