精選版 日本国語大辞典 「猿の口開け」の意味・読み・例文・類語 さる【猿】 の 口開(くちあ)け 広島県宮島町の厳島神社で陰暦二月初申の日に行なった神事。朝廷からの官幣使を迎えて祭典を厳修し、榊舞、万歳楽、延喜楽、甘州林歌などの舞楽を奏した。治承三年(一一七九)に始まるという。この日から島内の猿が鳴き声を発し始め、一一月初申の日の鎮座祭に声を納めるとの俗信からこの名が出た。《 季語・春 》 〔俳諧・滑稽雑談(1713)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例