延喜楽(読み)エンギラク

デジタル大辞泉 「延喜楽」の意味・読み・例文・類語

えんぎらく【延喜楽】

雅楽舞曲高麗楽こまがくの一。高麗壱越こまいちこつ調の中曲。四人舞。延喜年間(901~923)の作といい万歳楽答舞としてめでたいときに舞う。花栄楽。

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精選版 日本国語大辞典 「延喜楽」の意味・読み・例文・類語

えんぎらく【延喜楽】

  1. 延喜楽〈舞楽図説〉
    延喜楽〈舞楽図説〉
  2. 雅楽。高麗楽(こまがく)一つ高麗壱越調(こまいちこつちょう)曲に属す。延喜年間(九〇一‐九二三)の作という。多く祝宴の時に用い、万歳楽のあとで演ずる。光栄舞。〔二十巻本和名抄(934頃)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「延喜楽」の意味・わかりやすい解説

延喜楽
えんぎらく

舞楽曲名右方の舞で文の舞の代表曲の一つ。4人舞。前奏曲として「意調子」が奏され,次に高麗壱越 (こまいちこつ) 調の当曲 (舞楽の中心となる曲) が奏され,鳥甲 (とりかぶと) ,襲 (かさね) 装束の舞人が登台して舞を舞う。この当曲は,延喜8 (908) 年藤原忠房によって作曲され,敦実親王によって作舞されたと伝えられる。仏教法会においては,梵音衆 (ぼんのんしゅう) の昇楽 (のぼりがく) としても用いられる。

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