精選版 日本国語大辞典 「猿猴が月を取る」の意味・読み・例文・類語
えんこう【猿猴】 が=月(つき)を取(と)る[=月(つき)に愛(あい)をなす]
(猿が水に映った月を取ろうとして、枝が折れ、おぼれ死んだという「僧祇律」の故事から) できないことをしようとして、失敗すること。身の程知らずの望みを持ってかえって失敗することのたとえ。猿猴が月。猿猴捉月。
※九冊本宝物集(1179頃)八「猿猴のとらんとする月のごとしと云は、水にうつりたる月を、五百のさるのとらんとすることなり」
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