蟷螂(読み)カマキリ

デジタル大辞泉 「蟷螂」の意味・読み・例文・類語

かま‐きり【蟷螂/螳螂/鎌切】

直翅ちょくしカマキリ科の昆虫の総称。体長7~8センチのカマキリやオオカマキリ・コカマキリなど。体は細長く、緑色または褐色。前脚は鎌状に曲がり、他の小昆虫を捕獲する。頭は三角形で、左右に大きな複眼をもつ。雌は交尾ののち、草上や樹上で産卵し、卵を粘液で包んだ卵嚢らんのうを作る。外国産にはランの花や枯れ葉に体を似せたものもある。いぼじり。いぼむしり。かまむし。かまぎっちょう。おがみたろう。とうろう 秋》「―が片手かけたり釣鐘に/一茶
鎌切カジカ科の淡水魚。河川の中流域にすむ。全長約25センチ。体はカジカに似て、頭と胴はやや縦扁する。体色は灰褐色で、背側に4本の黒褐色の横帯がある。秋田県以南に分布し、美味。福井県九頭竜くずりゅう川地方ではがくぶつ汁にして賞味。あゆかけ。がくぶつ。

とう‐ろう〔タウラウ〕【××螂/××螂/××蜋】

かまきり 秋》「―や露引きこぼす萩の枝/北枝

いもじり【蟷螂】

《「いぼむしり」の音変化》カマキリ別名

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精選版 日本国語大辞典 「蟷螂」の意味・読み・例文・類語

とう‐ろうタウラウ【蟷螂・螳蜋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かまきり(蟷螂)季語・秋 》

▼とうろう生まる《 季語・夏 》

▼とうろう枯る《 季語・冬 》

  1. [初出の実例]「勝負之処其興不少。近代白丁等不蟷螂之躰」(出典明衡往来(11C中か)上末)
  2. 「蟷螂や生れ出ると斧をふる〈夕口〉」(出典:俳諧・新類題発句集(1793)夏)
  3. カマキリのようにやせた馬。やせ馬。
    1. [初出の実例]「蟷螂一疋、牽進之候」(出典:新札往来(1367)上)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蟷螂」の解説

蟷螂 (カマキリ)

動物カマキリ類の総称

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