猿臂(読み)エンピ

デジタル大辞泉 「猿臂」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぴ〔ヱン‐〕【猿×臂/××臂】

猿の腕。転じて、そのように長い腕

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精選版 日本国語大辞典 「猿臂」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぴヱン‥【猿臂・&JISEC8E;臂】

  1. 〘 名詞 〙 猿のうで。転じて、そのように長いうで。また、長いうでは弓を射るのに都合がよいところから、弓に巧みな者、または、弓馬に巧みな兵をいう。
    1. [初出の実例]「如此則猨臂比肩於門欄。狗吠休警於州壌」(出典本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. [その他の文献]〔呉志‐太史慈伝〕

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普及版 字通 「猿臂」の読み・字形・画数・意味

【猿臂】えんび

猿の長い手。

字通「猿」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の猿臂の言及

【肘】より

…江戸時代の相術家水野南北は,肩から肱(=肘)までを虎,肱から手先までを竜とし,虎は短くて力強いのが吉相,竜は長くて豊かなのを吉相としている(《南北相法》)。 肘鉄砲は空手の肘当てに前肘当て(前猿臂(えんぴ)),横肘当て(横猿臂),後肘当て(後猿臂),落し肘当て(落し猿臂)と4種あるうちの後肘当てのことである。空手で肘部を猿臂というのは,猿のように長い臂(=腕)は弓術など武術に有利とみたことに由来するが,ここでも臂と肘とを混同している。…

※「猿臂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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