じゅうきゅうるい
獣弓類
学◆Therapsida 英◆therapsids
進化した哺乳類型爬虫類の一目。獣窩か類とも。獣弓目は,草食性の乱歯亜目(Anomodontia)と,基本的に肉食性の獣歯亜目(Theriodontia)に分類。ペルム紀中期~三畳紀に生存。南アフリカのカルー層からは数多く発見。獣弓類は肘が後方へ,膝が前に突き出し,トカゲなどの爬虫類よりもさらに体が立ち,前肢・後肢が前後に動くようになった。獣弓類は盤竜目から進化。その根拠は,角骨の後方への突起の存在が挙げられる。この突起は顎を閉じる翼突筋の付着部である。哺乳類は,獣歯亜目の犬歯下目(Cynodontia)から進化。進化した犬歯類は哺乳類の形態に近くなる。例えば,歯が分化し,切歯・犬歯・臼歯が区別できる(草食性の犬歯下目のトリティロドン類では犬歯や小臼歯がない)。口腔と鼻腔を分ける二次口蓋が非常に発達(咬みながら,呼吸ができる)。脳を囲む前頭骨・頭頂骨・上口蓋骨(哺乳類では翼蝶形骨)が大きくなる。爬虫類の顎関節は,方形骨と関節骨で,哺乳類では鱗状骨と歯骨になるが,この両方の関節をもつ種類も出現している。
執筆者:名取 真人

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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獣弓類【じゅうきゅうるい】
ペルム紀中期〜三畳紀に栄えた哺乳(ほにゅう)類型爬虫(はちゅう)類の一目。獣形類,獣窩(じゅうか)類とも。歯の分化が著しく,胴体は地面からもちあげられ,体制が哺乳類の段階に近づいた動物。キノグナータスがその例。化石は諸大陸で見いだされているが,特に南アフリカのカルー層に多産する。キノグナータスまたはその近縁種から哺乳類が進化したと考えられている。
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