玄蕃尾城(読み)げんばおじょう

日本の城がわかる事典の解説

げんばおじょう【玄蕃尾城】

福井県敦賀市から滋賀県長浜市(旧滋賀県伊香郡余呉町)にかけてあった山城(やまじろ)。国指定史跡。かつての越前国と近江国国境の内中尾山(柳ヶ瀬山、標高459m)に築かれた城砦である。織田信長死後の1583年(天正11)、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と柴田勝家が覇権をかけて戦う賎ヶ岳の戦いが起こったが、この戦いに際して勝家が築き、布陣した。城は北国街道(現在の国道365号線)を見下ろす好位置にあり、戦略的な要衝の刀根峠を防衛する適地と判断されたことが築城の理由と考えられている。山上の主郭(本丸)を中心に、南北方向に6つの郭が設けられ、東西方向に張出郭・腰郭が設けられた縄張りで、城域は東西約150m、南北約250m。本丸に櫓(やぐら)台を設け、その周囲に馬出・虎口などを配し土塁で囲んだ縄張りは、典型的な織田流の築城術の特徴を今に伝えている。現在、城跡には曲輪(くるわ)跡、土塁、空堀跡などの遺構が残っている。玄蕃尾城には、以下の通り、福井県側・滋賀県側からの2つのアクセスルートがある。JR北陸本線敦賀駅からバスで刀根下車。または、JR北陸本線木之本駅からバスで柳ヶ瀬下車。◇内中尾山城ともよばれる。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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