玉笛(読み)ぎょくてき

精選版 日本国語大辞典 「玉笛」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐てき【玉笛】

〘名〙 (「玉」は美称) 美しくつくりあげた笛。また、高貴な人の笛。
平家(13C前)四「月の前の秋の宴には、玉笛をふいて身づから雅音をあやつり給ふ」
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉八「内には何時か話絶えて、玉笛(ギョクテキ)の声喨々と聞え出でぬ」 〔李白‐与史郎中欽聴黄鶴楼上吹笛詩〕

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普及版 字通 「玉笛」の読み・字形・画数・意味

【玉笛】ぎよくてき

玉の笛。唐・李白〔春夜洛城に笛を聞く〕詩 誰が家の玉笛ぞ、に聲を飛ばす 散じて春風に入つて、洛に滿つ

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