(読み)ぎょく(英語表記)jade

翻訳|jade

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ぎょく
jade

東洋で宝石とされた石で,おもに白玉翡翠 (ひすい) をさすが,厳密には硬玉軟玉の2種がある。中国では先史時代以来,珍重され,さまざまな器がある。


たま

岡山県南部,玉野市の中心市街地の一部。旧日比町の一部であったが,1919年,南に造船所が造られて以来急速に発展し,北に接する宇野とともに中心市街地を形成した。現在では西方の奥玉および玉原地区まで住宅地域が拡大し,玉原地区には造船所の関連企業の工場団地が造成されている。

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デジタル大辞泉の解説

ぎょく【玉】

美しい石。たま。
硬玉軟玉の総称。翡翠(ひすい)碧玉(へきぎょく)など。
料理店などで、鶏卵。また、すしだねの卵焼き。
取引所で、取引の対象となる株式や商品。また、信用取引先物取引で、売り建てまたは買い建てをして未決済のままの約定。
将棋の駒(こま)の「玉将」の略。
芸者のこと。
玉代(ぎょくだい)」の略。

ぎょく【玉】[漢字項目]

[音]ギョク(漢) [訓]たま
学習漢字]1年
〈ギョク〉
美しく価値のある石の類。「玉砕玉石玉杯攻玉紅玉硬玉珠玉碧玉(へきぎょく)宝玉
美しくすぐれているものの形容語。「玉肌(ぎょくぎ)玉露金科玉条金殿玉楼
天子または他人を敬って物事に添える語。「玉音(ぎょくいん)玉音(ぎょくおん)玉稿玉座玉章玉体
将棋の駒の一。王将。「玉将入玉
花柳界で、芸者のこと。「玉代半玉
〈たま(だま)〉「玉垣玉砂利親玉善玉手玉火玉水玉目玉槍玉(やりだま)数珠玉鉄砲玉
[名のり]きよ
[難読]薬玉(くすだま)玉章(たまずさ)玉蜀黍(とうもろこし)勾玉(まがたま)

たま【玉/球/珠】

[名]
球体・楕円体、またはそれに類した形のもの。
㋐球形をなすもの。「―の汗」「露の―」「目の―」
㋑丸くまとめられたひとかたまり。「毛糸の―」「うどんの―」
㋒レンズ。「眼鏡の―をぬぐう」「長い―で撮る」
㋓(球)球技などに用いるボール。まり。また、投球などの種類。「遅い―」「―を打つ」「―をとる」
㋔(球)玉突きの球。転じてビリヤードや、そのゲームをいう。「友人と―を突く」
㋕(球)電球。「切れた―を取り替える」
㋖そろばんで、はじく丸い粒。そろばんだま。「帳簿を開いて―を置く」
㋗(「弾」「弾丸」とも書く)銃砲の弾丸(だんがん)。「―が飛びかう」「―を込める」
㋘鶏卵。玉子。「掻(か)き―」

㋐丸い形の美しい石の総称。宝石や真珠など。「―を磨く」「―で飾る」
㋑きわめて大切に思う貴重なもの。「掌中の―」
㋒張りがあって美しく、清らかなもの。「―の肌」
人を丸め込むために策略の手段として使う品物・現金。「ゴルフ会員権を贈賄の―に使う」
美しい女性。また、転じて芸者・遊女。「上―」
あざけりの気持ちで、人をその程度の人物であるときめつける語。やつ。「あいつもたいした―だよ」
《「金玉(きんたま)」の略》睾丸(こうがん)。
紋所の名。2㋐を図案化したもの。
[接頭]名詞に付く。
神事や高貴な物事に付いて、それを褒めたたえる意を添える。「―垣」「―襷(だすき)」
玉のように美しいもの、玉をちりばめたものなどの意を添える。「―藻」「―櫛笥(くしげ)」
[下接句]傷無き玉傷に玉衣(ころも)の裏の珠掌中の珠掌(たなごころ)の玉手の内の珠驪竜(りりょう)頷下(がんか)の珠連城の璧(たま)

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百科事典マイペディアの解説

玉【ぎょく】

軟玉硬玉の2種類に分けられる。中国で古くから装飾品として愛玩(あいがん)された玉は軟玉で,ホータン産の玉は特に珍重された。品格ある美しさのゆえに種々の伝説を生んだ。硬玉にはヒスイがある。→玉器(ぎょっき)

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岩石学辞典の解説

高級な工芸品の原石として珍重された岩石で,玉には軟玉(nephrite)と硬玉(jade)がある.一般にjadeは硬玉をいう.硬玉は翡翠(ひすい)輝石(jadeite)と石英の集合体で,エメラルド色の良質な部分は宝石として扱われ,翡翠(ひすい)と呼ばれる.主に翡翠輝石の繊維状結晶の細かい網目で構成されているため,硬く緻密な岩石である.スペイン語でpietra di hijadaは腎臓結石の意味.

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世界大百科事典 第2版の解説

ぎょく【玉 yù】

中国で色,光沢の美しい石を玉という。古くからおもに今の新疆ウイグル自治区崑崙山麓のホータンに産し,玉門関を通って中原にもたらされた。この美しい石に,太古の中国人は神秘な力を見いだし珍重してきた。初め神や霊魂をよらしめるもの,邪悪を払う呪力を持つもの,あるいは生成力,再生力の霊力を持つものと信じられ,呪術の具として使われた。おそらく玉に対するこの呪物観念は,石を神聖視し崇拝した原始の信仰と同源であろう。

たま【玉】

美しい光沢のある特殊な材料をさす場合にも,その材料で作った装身具などの製品をさす場合にも用いる。珠とも書く。材料としての〈たま〉には,硬玉,軟玉などの玉(ぎよく)のほかに,水晶,ザクロ石,メノウ,碧玉トルコ石,コハク,埋木(うもれぎ)などの各種の鉱物から,真珠,サンゴなどの動物性のものも含まれる。ただし,何を〈たま〉のうちにいれるかは,時代や地域によってちがいがあり,科学的な成分のほかに,希少性にもとづく価値と,習慣による需要とが,その選定の大きな要因になっている。

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大辞林 第三版の解説

ぎょく【玉】

宝石。特に、中国などで尊ばれる硬玉・軟玉の類。
飲食店などで、鶏卵。また、特に卵焼きのにぎり鮨ずし
[1] 取引用語。
取引所で売買される株や商品。
取引所で売買を約定された株式や商品。また、その数量。
「建て玉ぎよく」の略。
[1] 将棋で、「玉将」の略。
花柳界で、芸者のこと。また「玉代ぎよくだい」の略。 「 -を付ける」
[句項目] 玉を吞む

ぎょく【玉】

【玉】 [音] ギョク
宝石。たま。 「玉石・玉帳・玉斗・玉杯・玉盤・紅玉・硬玉・珠玉・碧玉・宝玉」
美しい。すぐれている。立派。 「玉手・玉酒・玉樹・玉容・玉楼・金科玉条」
天子に関係ある事物につける美称。 「玉音・玉顔・玉座・玉璽・玉体」
相手に関係ある事物につける美称。 「玉案・玉章・玉稿」
芸者。 「玉代・半玉」

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精選版 日本国語大辞典の解説

ぎょく【玉】

〘名〙
① 宝石の一種。硬玉(こうぎょく)と軟玉(なんぎょく)との総称。たま。
※行人(1912‐13)〈夏目漱石〉塵労「父は玉(ギョク)だの高麗焼だのの講釈をした」 〔列子‐湯問〕
② 接頭語的に用いて、美麗なもの、貴重なもの、また、高貴なものの意をもって他の人に関する事物の美称に用いる。「玉音」「玉札」「玉手」「玉楼」 〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 球状のもの。たま。
④ 芸者、娼妓をいう。たま。
洒落本・仕懸文庫(1791)三「おれも長屋で相応に口もきく玉(ギョク)をあづかって土地ところの世話もしてゐれば」
⑤ 「ぎょくだい(玉代)」の略。
※洒落本・部屋三味線(1789‐1801頃)「玉(ギョク)を落したり腮(あご)をひかれたりして見ねへ、勘定迄に商内を仕詰にゃアいかねへわな」
⑥ (「玉」の字画が五画であるところから) 江戸時代、上方遊里で、遊興の時間をはかる線香五本の符号。
※洒落本・虚実柳巷方言(1794)中「線香五本を以て玉の一字に換る」
⑦ (「玉子」の「玉」を音読して) 飲食店などで、鶏卵、または鶏卵料理をいう。
※にんげん動物園(1981)〈中島梓〉五四「タマゴ(これをまたギョクなんて云やがる)、アナゴ、納豆巻、なんて注文してるから」
※壒嚢鈔(1445‐46)二「将棊の馬に玉を王と云は何の故ぞ、両王いまさん事を忌て、必ず一方を玉と書く、是手跡の家の口伝と云々」
⑨ 取引相場でいう。
(イ) 取引所で、売買の約定をした商品や証券。または、その数量。株式取引での株、米穀取引での米などの類。〔模範新語通語大辞典(1919)〕
(ロ) 取引員が客から受けた売買の注文数。〔取引所用語字彙(1917)〕
(ハ) 取引所に納める売買証拠金。

ごく【玉】

〘名〙 (「ごく」は「玉」の呉音) たま。ぎょく。

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