玉簪(読み)ギョクシン

デジタル大辞泉 「玉簪」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐しん【玉×簪】

玉で美しく飾ったかんざし

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精選版 日本国語大辞典 「玉簪」の意味・読み・例文・類語

ぎょく‐しん【玉簪】

  1. 〘 名詞 〙 玉のかんざし。玉で美しく飾ったかんざし。ぎょくさん。
    1. [初出の実例]「趁流粧似玉簪乱、逐岸色疑羅袖軽」(出典本朝麗藻(1010か)暮春侍宴左丞相東三条第同賦度水落花舞〈藤原道長〉)

たま‐の‐かんざし【玉簪】

  1. 〘 名詞 〙 ユリ科多年草。高さ約一メートル。中国原産で、観賞用に栽培される。葉は表裏同色で長い柄がある。葉身は長さ約一五センチメートルの卵状心臓形で縁は波状。夏から秋にかけ花茎が高く伸び、ユリに似た長さ一〇センチメートルぐらいの白色漏斗状の花が咲く。花は夜間に開花し、芳香がある。漢名玉簪花。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「玉簪」の解説

玉簪 (タマノカンザシ)

学名Hosta plantaginea var.grandiflora
植物。ユリ科の多年草

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世界大百科事典(旧版)内の玉簪の言及

【簪】より

…また経塚などから,耳かきが頭部についた金銅製のものが発掘されているが,女性の髪に挿したというより貴族の男性の冠どめとして用いられたものと考えられる。江戸時代の髪飾としての簪は,材質・形状ともに多種多様になり,形の上で大別すると耳かき簪,松葉簪,玉簪,平打ち簪,花簪,変り形簪などがある。材質は金,銀,銅など金属製のもの,べっこう製,象牙製,木製,ガラス製などがある。…

※「玉簪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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