玉造保(読み)たまつくりほ

日本歴史地名大系 「玉造保」の解説

玉造保
たまつくりほ

明石川に合流する川・櫨谷はせたに川の流域に展開する保。康応元年(一三八九)一〇月一〇日、玉造保内の二段二〇代が日吉神田として如意によい寺に寄進されている(「満助神田寄進状写」如意寺文書)。正長二年(一四二九)三月二〇日玉造庄主徳音が新田一段を同寺へ寄進し、翌永享二年(一四三〇)には明石氏の寄進が続く。まず三月に明石尚行が保内の重代相伝の田地二段と光源氏所有と伝える横笛など各種楽器を、六月二四日に明石性会が保内の自己の名田職の内の下地一段を、九月三日には明石性明が保内の城前横枕田一段を同寺曼陀羅供養僧膳米として寄進している(「明石性明下地寄進状写」同文書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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