王の鏡(読み)おうのかがみ(その他表記)Konungsskuggsjá

改訂新版 世界大百科事典 「王の鏡」の意味・わかりやすい解説

王の鏡 (おうのかがみ)
Konungsskuggsjá

中世ノルウェーの道徳書。作者不明,1240-63年ごろの成立。神が天を支配するように王は地上を治め裁くというアウグスティヌスの王の理想を示す。賢明な父から子が助言をあおぐという問答形式をとり,内容は〈序〉〈商人〉〈王の家臣〉〈王〉からなる。このほか学者と農夫を加え,すべての階級の道徳を説く計画であったらしい。文化史的にみて興味深い記述も多く,貴重な史料である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 谷口

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む