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王禎 おうてい Wáng Zhēng

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世界大百科事典 第2版の解説

おうてい【王禎 Wáng Zhēng】

中国,元の山東東平の人。生没年不詳。字は伯善。農業技術に通じた篤農家で,農具をみずから設計製作して普及に努め,南北中国にわたる総合的な農業技術書を,中国で最初に編纂した。安徽旌徳県,豊城県の長官として治績を挙げ,1313年(皇慶2)に刊行した《農書》22巻(あるいは36巻)では,農作業,栽培法,農具に関する詳細な記録を,273幅の図と共に残している。いわゆる《王禎農書》である。ただこの書は,農業技術に関する歴史的な集大成という意味も併せもっているのであって,すべてが当時の技術水準を示しているとはいえない。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の王禎の言及

【印刷】より

…金属活字の場合は油性インキの使用が必須となる。1313年の元の時代に,王禎が著した《農書》の中で,木活字を使用してみずからの著書を印刷したことを述べている。この《農書》の中で特に注目されるのは,活字を配列する回転活字台に言及していることである。…

【農学】より

…その一つの理由として考えられるのは,異民族のモンゴル族が漢民族の広大な農耕地帯を効率よく支配するために,全国に通用する農業指導案を必要としたからであろう。この時代には王禎(おうてい)や魯明善(ろめいぜん)といったすぐれた農学者が輩出し,ことに王禎は江南の造成農地である囲田あるいは圩田(うでん)で使用されている水利灌漑用具に着目し,水車や翻車(竜骨車)などを改良し,農具論および農業土木方面で新生面を開いた。 次の明・清時代の農学には,大別して二つの傾向が見られる。…

【本】より

…まず11世紀の半ば,宋の慶暦年間(1041‐48)に畢昇(ひつしよう)が膠泥(こうでい)を加工して,いわゆる陶活字を発明し印刷を行ったことが沈括《夢渓筆談》などから知られる。さらに元代には王禎が《農書》を出版(1314)するために木活字約6万本を彫刻させ,試刷りとして《大徳旌徳県史》100部を1298年(大徳2)に印刷した。 なお遅くとも1241年(高宗28)以前に,つまりグーテンベルクより200年以上も前に,高麗では銅を主とした金属活字による本が出版されていた(発明者は不明)。…

※「王禎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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