珂磨郷(読み)かまごう

日本歴史地名大系 「珂磨郷」の解説

珂磨郷
かまごう

和名抄」は諸本とも「那磨」と記すが誤り。また諸本とも訓はない。「続日本紀」天平神護二年(七六六)五月二三日条に、それまで赤坂あかさか郡に属した佐伯さえき郷・珂磨郷を他郡の四郷とともに藤野ふじの(のちの和気郡)に隷せしめたとある。「延喜式」兵部省に山陽道の駅家で馬二〇疋を置く珂磨駅の記載がある。同駅は、「続日本紀」延暦七年(七八八)六月七日条で、吉井川の東にあった藤野駅を、和気わけ郡から当郡を分立することと引換えに河西に移すことにしたことによって設置されたもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android