藤野(読み)フジノ

デジタル大辞泉 「藤野」の意味・読み・例文・類語

ふじの〔ふぢの〕【藤野】

姓氏の一。
[補説]「藤野」姓の人物
藤野可織ふじのかおり
藤野千夜ふじのちや

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「藤野」の意味・わかりやすい解説

藤野
ふじの

神奈川県の北西端、津久井郡(つくいぐん)にあった旧町名(藤野町(まち))。現在は、相模原市(さがみはらし)の西部を占める緑(みどり)区の一地域。1955年(昭和30)吉野(よしの)町と日連(ひづれ)、名倉(なぐら)、牧野、佐野川の4村が合併して藤野町と改称。2007年(平成19)相模原市に編入。JR中央本線、国道20号が通り、中央自動車道の相模(さがみ)湖インターチェンジがある。これら幹線交通路に沿う低地は旧町域の10%程度で、旧甲州街道の吉野、関野両宿から続く市街地のほかは農山村である。かつては養蚕が主産業であったが、近年ではユズ、クリ、茶、山菜が特産。ほかにシイタケの栽培、ユズやウメの加工品開発、観光農業に力を入れている。東部に相模湖があり、首都圏の緑のオアシス地域で、都市勤労者の憩いの場として観光農園の藤野園芸ランド、県立藤野芸術の家、和竿(わさお)美術館が設けられている。西部は山梨県と接するが、生活上は東京都西部や相模原市中心市街地との結び付きが深い。北東の陣馬山(じんばやま)(857メートル)は奥高尾ハイキングコースの拠点で、初秋月見の最適地として知られる。沢井の石井家住宅非公開)は国指定重要文化財。

[浅香幸雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「藤野」の意味・わかりやすい解説

藤野
ふじの

神奈川県北西部,相模原市北西部の旧町域。相模川の両岸にまたがる。北半は関東山地,南半は丹沢山地の末端が占める。 1955年吉野町と牧野村,日連村,名倉村,佐野川村の4村が合体して藤野町が成立。町名は中心地区となった藤野からとった。 2007年相模原市に編入。相模川をせき止めた相模湖北岸にある吉野は,近世は甲州街道の宿場町として栄えた。茶などを産し,観光農園も多い。北部に陣馬山,和田峠,南部に道志川の谷,奥相模湖などがあり,キャンプ,釣りの適地。正念寺などの古社寺,国指定重要文化財の石井家住宅がある。一部は陣馬相模湖県立自然公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「藤野」の意味・わかりやすい解説

藤野[町]【ふじの】

神奈川県北西端,関東山地の一部を占める津久井郡の旧町。中部を桂川,南境を道志川が西流,相模湖がある。農林業を営み,観光農園がある。中心の吉野は相模湖西岸にあり,かつては甲州道中の宿駅で,中央本線,中央自動車道が通じる。2007年3月,津久井郡城山町と相模原市へ編入。64.91km2。1万825人(2005)。
→関連項目緑[区]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

改訂新版 世界大百科事典 「藤野」の意味・わかりやすい解説

藤野 (ふじの)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android