ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「現象学的還元」の意味・わかりやすい解説
現象学的還元
げんしょうがくてきかんげん
phänomenologische Reduktion; phenomenological reduction
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…フッサールは,そうした無反省な自然的態度をとりつづけることをやめ,おのれの意識体験を単なる世界内部の一事実と見る見方を停止した。そしてむしろ逆に意識を,そうした客観的世界の想定や,それとともに世界内部的存在者のさまざまな存在意味が形成される絶対的な場として,つまり〈純粋意識〉として見るように見方を転換し――この転換の操作が〈現象学的還元〉と呼ばれる――,そこに多様な意味形成体が成立する次第を分析的に記述しようとする。そうすることによって,実証主義的方法のゆえに当時行きづまっていた人間諸科学のうちに〈意味〉のカテゴリーを回復し,その抜本的改革を遂行しうると考えたのである。…
…しかし,そのような超越的客観がいったいどのようにして〈これこれしかじかの存在者〉として,すなわち〈意味的に規定された対象〉として認識されうるのか,という疑問を解明するのが〈超越論的〉現象学の課題である。それゆえ現象学者は対象の実在を素朴に認める態度を一時中止(エポケー)すると同時に,反省のまなざしを自分自身の意識作用そのものへ向けるための現象学的還元(または超越論的還元)を行わねばならない。この還元の結果あらゆる対象は,もはや端的な超越者とはみなされず,もっぱら意識の志向的相関者として,すなわち認識されている限りにおいて,意識体験の領域に志向的に内在するノエマ的対象(思念されている対象)として,その認識の可能性と存在性格を究明されることになる(ノエシス)。…
※「現象学的還元」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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