定立(読み)テイリツ

大辞林 第三版の解説

何事かを肯定的に主張すること。また、そうした判断・命題。カントの二律背反では定立と反定立との矛盾は解決不能とされるが、ヘーゲルの弁証法では定立を出発点として矛盾は止揚される。措定。正。テーゼ。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (These)
① あるものの存在あるいは命題の真理性を、それとしてとりあげて肯定的に判断すること。証明されるべき最初の命題。措定。テーゼ。
※学生と教養(1936)〈鈴木利貞編〉教養としての自然科学〈石原純〉「我々は上述のやうに科学的に定立せられた概念によってのみ実在認識を行ふことによって」
ヘーゲル弁証法で、論理が展開されて出てくる認識の出発点となる命題。措定。テーゼ。
※弁証法の意味(1933頃)〈田辺元〉四「弁証法で申しますと、『正』とか『』とかあるいはテーゼ、アンチテーゼ、定立、反定立

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