理窓院(読み)りそういん

日本歴史地名大系 「理窓院」の解説

理窓院
りそういん

[現在地名]甲田町下甲立

きく(三八五メートル)の西麓山中にあり、真言宗御室派。法源山薬師寺と号し、本尊大日如来。「芸藩通志」に「永禄元年僧梅光旭開基、宍戸元源営造、寺禄を付し香花院とす、宍戸氏の位牌あり、初は禅宗にて一叟院と称せしが一叟は元源が法名なり寛永年中僧社音宗旨寺号共に改む」とある。寺領は一〇〇石であったが、のち毛利輝元から一〇〇石を加増されたという。しかし福島氏の入封で没収された。真言宗に改宗した社音は、石州口羽くちば(現島根県邑智郡羽須美村)延命えんめい寺の僧である。

理窓院前の丘上に土塀で囲まれた塚があり、宍戸元源の墓所と伝える。また理窓院本堂の後ろには元源の次男隆忠の墓がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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