瑞垣の(読み)ミズガキノ

デジタル大辞泉 「瑞垣の」の意味・読み・例文・類語

みずがき‐の〔みづがき‐〕【×瑞垣の】

[枕]
布留ふるの社の垣は古く久しい意から、「久し」にかかる。
「―久しき時ゆ恋すれば」〈・三二六二〉
瑞垣に囲まれた神の意から、「神」にかかる。
「―神の御代より篠の葉を」〈神楽・篠〉

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関連語 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「瑞垣の」の意味・読み・例文・類語

みずかき‐のみづかき‥【瑞垣の】

  1. 神社玉垣が永く久しく続く意から、「久し」にかかる。
    1. [初出の実例]「楉垣(みづかきの)久しき時ゆ恋ひすれば吾が帯ゆるぶ朝夕(あさよひ)ごとに」(出典万葉集(8C後)一三・三二六二)
  2. 瑞垣に囲まれた神の意から、「神」にかかる。
    1. [初出の実例]「〈末〉美津加幾乃(ミツカキノ) 神の御代より 篠の葉を 手ぶさに取りて 遊びけらしも」(出典:神楽歌(9C後)採物・篠)

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