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環境ガバナンス かんきょうがばなんす environmental governance

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知恵蔵2015の解説

環境ガバナンス

持続可能な環境と人間の関係を築くための統治。環境と開発の利害対立を調整するフォーマル、インフォーマルな価値、基準、プロセス、機構の複合物を指し、国家や市民社会のあり方と深く関連する。地球環境ガバナンスで見れば、グローバル経済の新しいルールは、ほとんどがWTOIMFなどの国際機関によって定められつつあり、そうした経済関連機関の改革(=グリーン化)に加えて、国際環境機関の強化も必要である。すでに存在する環境保護のための合意、宣言、行動計画国際条約などの実質化と拡大が出発点になる。さらに、UNEP(United Nations Environment Programme=国連環境計画)の地位を高め、WTOに比肩する世界環境機関にするという主張が注目される。ただし、環境ガバナンスのシステムは政府だけでは構築できないし、政府だけのものでもない。ISO(国際標準化機構)や持続可能な森林経営の標準を設定するFSC(森林管理協議会)のように、民間部門が規格設定に深く関わることも多くなった。環境NGOネットワークも、重要な役割を果たしている。

(植田和弘 京都大学大学院教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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