環太平洋構想(読み)かんたいへいようこうそう(その他表記)Pacific Basin

翻訳|Pacific Basin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「環太平洋構想」の意味・わかりやすい解説

環太平洋構想
かんたいへいようこうそう
Pacific Basin

太平洋地域諸国間における経済・文化・技術面での協力構想。 1960年代後半からその芽生えがみられたが,79年,日本の大平正芳首相による「環太平洋連帯構想」提唱以降,国際的にも関心が高まった。比較的安定した政治天然資源人材の豊かさなどの好条件による経済的発展背景に,80年には「太平洋協力会議」が開催され,以後各種の研究やセミナー,国際会議などが行われている。 89年にオーストラリアの提唱で開催され,その後毎年開催されることになったアジア・太平洋経済閣僚会議 APECも,この構想の延長線上に位置づけられよう。日本における窓口機関として環太平洋協力日本委員会が設けられている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android