甚兵衛・甚平(読み)じんべえ

精選版 日本国語大辞典 「甚兵衛・甚平」の意味・読み・例文・類語

じんべえ ジンベヱ【甚兵衛・甚平】

〘名〙
袖無し羽織甚兵衛羽織着物仕立としたもの。丈はやっと膝がかくれるくらいで、前に付け紐がある。夏の室内着に使う。なお、現在はもっぱら夏の男子の家庭着をいい、半袖または筒袖のひとえ。じんべい。じんべ。じにべ。《季・夏》
※雑俳・手ひきぐさ(1824)「げさくでも・甚兵衛に惚て脱ぬ妾」
② (「腎張りな者」の意。「腎兵衛」とも) 好色な人、精力の強い人を人名のように表わしていう語。
※雑俳・川傍柳(1780‐83)二「甚兵衛が女房とうとう泣殺し」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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