生け捕り(読み)イケドリ

デジタル大辞泉 「生け捕り」の意味・読み・例文・類語

いけ‐どり【生け捕り/生け×擒】

生け捕ること。また、その捕らえた人や動物。「熊を―にする」

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精選版 日本国語大辞典 「生け捕り」の意味・読み・例文・類語

いけ‐どり【生捕・生取・生擒】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いけ」は生かしておく意の「いける」の連用形から )
  2. 人や動物を生かしたままで、つかまえること。捕虜にすること。また、その捕えられたもの。
    1. [初出の実例]「韓国(からくに)の 虎といふ神を 生取(いけどり)八頭(やつ)とり持ち来」(出典万葉集(8C後)一六・三八八五)
    2. 「平氏のいけどりども京へいる」(出典:平家物語(13C前)一一)
  3. そっくりそのまま取ること。丸取り
    1. [初出の実例]「生捕(イケトリ)〈略〉碁打の詞にも生とりと言事有」(出典:俳諧・類船集(1676)以)
    2. 「若五百両にて札をおとせば、四百五拾両のいけどりと申されしかば」(出典:浮世草子・立身大福帳(1703)一)

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