八頭(読み)やつがしら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

八頭
やつがしら

サトイモ (里芋)栽培品種の一つ。種芋からほとんど同大の親芋を生じ,両者合せて7~9個が癒合して直径 10cmほどのとなる。その形状から,八頭とか九面芋と呼ばれるようになった。子芋の着生は少く,肥大しない。粉質で美味。葉柄を乾燥したずいきは,サトイモのなかで最も良質とされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

やつがしら【八頭】

サトイモの1品種。サトイモの他の品種,とくに子いもを利用する品種群では,葉を出さない子・孫いもを多数生じるが,八頭はそれら子いもや孫いもも葉を広げるだけでなく,いも全体が合生して一塊となる。子いもとなる部分が短指状の芽となり,これが多数集合している状態から名まえが由来した。食用とするほか,水盤で育て観賞用とする。いもの肉質はなめらかな粉質でサトイモのうちでも味がよく高級品とされ,含め煮などとする。サトイモ【星川 清親】

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精選版 日本国語大辞典の解説

はち‐がしら【八頭】

〘名〙 漢字の部首の一つ。「公」「六」などの「八」の部分。

やつ‐がしら【八頭】

〘名〙
① サトイモの栽培品種。種芋からほとんど同大の親芋を七~九個生じ、密着して径一五センチメートルぐらいのかたまりとなる。子芋は小形で球形、数はごく少ない。葉柄は短く紫赤色、「ずいき」として食用にする。八頭芋。九面芋。《季・秋》 〔博物図教授法(1876‐77)〕
② 八つ時の少し前。また、八つになったばかりの時刻。
※浮世草子・新色五巻書(1698)一「八つがしらの日ざしに心をいそがせ立わかれぬ」
③ 能楽の大鼓・小鼓の手の一つ。強い高音を出す音(頭(かしら))を八つ打つもの。
※花伝髄脳記(1584頃)灌頂之巻「乙ならは、八かしらを打おさめよ」

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世界大百科事典内の八頭の言及

【サトイモ(里芋)】より

… サトイモの品種はきわめて多い。日本で栽培の多い品種は,赤芽,土垂(どたれ)(イラスト),石川早生,唐芋(とうのいも),八頭(やつがしら)(イラスト)など。品種はいものつき方などから数型に分類されている。…

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