生命霊(読み)せいめいれい(その他表記)Lebensseele

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生命霊」の意味・わかりやすい解説

生命霊
せいめいれい
Lebensseele

霊魂観念の一形態で,人間生命を存在させている原理として想定される観念。イギリスの人類学者 E.タイラーによれば,生命霊の起源は,原始人が,夢のなかでは自由にどこへでも行くことができることから,身体から自由に遊離できる部分があることを想像し,人の死をこの部分の身体からの永久的な分離と考えたところにあるとしている。霊魂の不滅,あるいは転生の思想も,このような観念を基礎としていると考えられる。この言葉は現在はほとんど使われていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む