生夷谷(読み)いくいなだに

日本歴史地名大系 「生夷谷」の解説

生夷谷
いくいなだに

生夷庄の庄名を継承する近世の広域通称名。天正一三年(一五八五)福良連経の嫡子の所領である「生夷谷勝浦山」などが田織部佐によって蜂須賀氏に引渡されたという(阿淡年表秘録)。慶長二年(一五九七)の分限帳では小僧分として「勝浦いくいな」の飯種のうち三三石余と記される。慶長年間のものと推定される国絵図に「いくいな」とみえる。また寛文元年(一六六一)には生夷てら谷の山林・炭竈・厨ともに尾関源左衛門に与えられている(阿淡年表秘録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android