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生子壁 なまこかべ

百科事典マイペディアの解説

生子壁【なまこかべ】

海鼠壁とも記す。壁面に四角い瓦を張り付け,その目地(つぎめ)を漆喰(しっくい)で小高くかまぼこ形にかためた壁をいう。風雨や火災に耐えられる利点があり,江戸の大名屋敷・寺院等に用いられた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

生子壁
なまこかべ

「海鼠(なまこ)」の字をあてることもある。厚さ2センチメートル、一辺30センチメートル内外の方形平瓦(かわら)(タイル)を壁面に張り、タイルの目地(めじ)通りに漆食(しっくい)をかまぼこ形に盛り上げた壁をいう。目地は碁盤状の場合と、四半(菱(ひし)状。地盤に対し45度方向に通す)の場合とがある。タイルの止め方は、荒壁面に目地通りに組んだ格子を埋め込み、それへ釘(くぎ)打ちするが、簡単なものでは荒壁面へ直接接着することもある。使用材料からも防火上有効で、江戸中期以降、城郭、武家邸、土蔵、商家などの腰壁に塗屋造、土蔵造と併用された。現在でも倉敷など古い町並を残している所では生子壁が都市景観に欠かせぬ要素となっている。[山田幸一]

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世界大百科事典内の生子壁の言及

【壁】より

…民家の塗屋造は簡易土蔵造というべきもので,土蔵造より壁厚が薄く,柱形などを見せるが,土蔵造との違いはあまり明確でない。土蔵造や塗屋造の腰に平らな瓦をはり,目地を漆喰で盛り上げたものを生子(なまこ)(海鼠)壁という。 貼付壁は書院や客殿の室内に用いられるもので,柱間にふすまと同じように格子状の木枠を組み,古紙で下張りをしてから鳥の子紙をはりつける。…

【倉∥蔵】より

…穀物や衣類,什器,武器などを納めておく建物。〈庫〉とも書かれる。構造の違いから高倉,板倉,校倉(あぜくら),丸木倉,石倉,土蔵(どぞう),穴蔵などがあり,管理や用途によって正倉,勅封蔵,郷蔵,米蔵,酒蔵,木蔵など,さまざまな名称がある。16世紀後半以降,防火のため,外側を土で厚く塗り込める形式が多く用いられるようになった。
[高倉]
 日本で倉が建てられるようになったのは,水稲の耕作がはじまってからである。…

※「生子壁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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