生属村(読み)いきつきむら

日本歴史地名大系 「生属村」の解説

生属村
いきつきむら

生月島の全域を村域とする近世の村。南西部にみなみ免、その北東山田やまだ免、これらの北にさと免、その北に壱部いちぶ免がある。古代・中世からみえる島名で、生属・生月などと記されるが、両表記は近世にも用いられた。慶長九年(一六〇四)の平戸領惣目録に生月島とみえ、高一千六一一石余とするのは島全体を示すものであろう。慶長国絵図では生月とあり、正保国絵図では生月村として高三九六石余。明暦二年(一六五六)の田方帳抜書では「生月山田村」「生月里村」とあり、それぞれ数ヵ免が記される。また同年の畑方帳抜書では生属として山田東免・山田西免・里免・壱部免とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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