生得的地位(読み)せいとくてきちい(その他表記)ascribed status

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「生得的地位」の意味・わかりやすい解説

生得的地位
せいとくてきちい
ascribed status

文化人類学者 R.リントンの地位分類の一つ。彼は地位が付与される際の基準に着目して,個人の業績に対し与えられる地位,すなわち個人がその業績を通して獲得する地位を獲得的地位,性や年齢,親との関係,親の階層など個人が自分の努力によって支配できない要因によって,いわば押しつけられる地位を生得的地位と呼んだ。 T.パーソンズのパターン変数を用いると,獲得的地位は業績主義的な地位,生得的地位は属性主義的な地位ということになるが,実際にはその境界は明確でない。たとえば産業社会の代表的な獲得的地位である職業威信も,所属する集団や組織の威信に左右されることがあったり,過去の職業経歴において累積された威信がその本人の人格全体の属性とみなされたりすることは往々みられる。

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