生涯を失う(読み)しょうがいをうしなう

精選版 日本国語大辞典 「生涯を失う」の意味・読み・例文・類語

しょうがい【生涯】 を 失(うしな)

  1. 命をなくす。死ぬ。
    1. [初出の実例]「中将悲歎之余、前後不覚〈略〉中将為体、於今者大略可生涯歟」(出典玉葉和歌集‐治承二年(1178)七月五日)
    2. 「頼遠などだにも懸る恐者に乗会ひして生涯を失ふ」(出典:太平記(14C後)二三)
  2. 上級権力者に譴責されて所領などを奪われ、生活のすべをなくす。
    1. [初出の実例]「依之忽失生涯。令出家高野へ没落云々」(出典:看聞御記‐応永二五年(1418)一一月二五日)
  3. 死罪に処せられる。
    1. [初出の実例]「仮令雖百文之分際、為賄賂者、永不仕其人、為過分者、可生涯乎」(出典:建武式目(1336)一〇条)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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