生玉寺町(読み)いくたまてらまち

日本歴史地名大系 「生玉寺町」の解説

生玉寺町
いくたまてらまち

[現在地名]天王寺区生玉寺町・生玉いくたま

西寺にしてら町の東、生国魂いくくにたま神社の南に延びる町で、浄土宗一二寺・禅宗一寺で構成される。「蓮門精舎旧詞」によると、天正一九年(一五九一)銀山ぎんざん寺が開基。文禄二年(一五九三)西方さいほう寺、同五年に大安だいあん寺・光善こうぜん寺が開基し、生国魂神社から南へ延びる道路の両側に寺町街区が成立した。慶長五年(一六〇〇)には浄運じよううん寺、同六年宝泉ほうせん寺、同七年増福ぞうふく寺、同一一年長円ちようえん寺、同一七年大善だいぜん寺、同一八年九応きゆうおう寺、慶長年中に宝国ほうこく寺が開基して街区が完成した。大宝だいほう寺は元和初年まで三津寺みつてら(現南区)にあり、元和五年頃、現在地へ移転した(御津宮文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android