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生種 なまだねnon-hibernating silkworm egg

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

生種
なまだね
non-hibernating silkworm egg

産卵当年に着色しないまま孵化するの卵のこと。不越年卵。2化性の品種の蚕卵を低温で催青すると,幼虫,蛹,蛾となってそれが産んだ卵は生種となる。その胚子はただちに発育を始め,10日ぐらいで孵化する。これに対し1化性の蚕の卵 (越年卵) は黒種と称し,漿液膜細胞中に藤色の色素ができて卵が着色し,越年する。2化性の品種でも催青温度が 25℃以上では次代卵は越年卵となり,20℃ぐらいでは越年卵と不越年卵とが生じ,15℃以下の低温のとき不越年卵になる。日本種と中国種では中国種のほうが不越年卵になりやすい。

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デジタル大辞泉の解説

なま‐だね【生種】

の不越年卵のこと。産卵後、休眠することなく発育を続け、短期間で孵化(ふか)する。

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世界大百科事典内の生種の言及

【カイコ(蚕)】より

… 蚕卵は産下されたとき淡黄色をしているが,産下後2日目ごろからしだいに着色をはじめ,4~5日で固有色の藤ねずみ色となり翌春まで休眠に入る(休眠卵,黒種(くろだね))。しかし,カイコの種類によっては,6月産下された卵が着色しないで2週間ぐらいで孵化し(非休眠卵,生種(なまだね)),春と同じような世代を繰り返し,8月中旬ごろ2回目のガが出て休眠卵を産下するものがある。このようなものは2化性品種と呼ばれる(図1)。…

【蚕種】より

…秋採りの蚕種には翌年の春蚕用の蚕種があり,これをとくに文化蚕種といい,春採りのものより卵の諸形質が優れ孵化も良いが,秋蚕期は原種の飼育が困難であるという不利がある。蚕卵の休眠性は遺伝と環境に支配され,2化性蚕では蚕種の催青方法により,そのカイコの産む卵を休眠性卵(黒種(くろだね))にも非休眠性卵(生種(なまだね))にもすることができる。古くはこの方法により夏秋蚕用の蚕種を得ていたが,現在では春採りの休眠性卵を人工孵化の処理により,その年の夏秋蚕に用いるようにしている。…

※「生種」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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