デジタル大辞泉 「催青」の意味・読み・例文・類語 さい‐せい【催青】 孵化ふかの近い蚕の卵を、適当な温度・湿度と光線の部屋に保護し、孵化をそろえる処置。孵化直前の卵は殻が透け、青く見える。《季 春》 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「催青」の意味・読み・例文・類語 さい‐せい【催青】 〘 名詞 〙 孵化の近い、青みのおびた蚕卵の発育をそろえるために、人工的に一定の適当な環境下におくこと。温度、湿度、光線などを与えて蚕卵を保護し、卵内の胚子の発育を促す操作。《 季語・春 》[初出の実例]「蚕種(さんしゅ)の催青(サイセイ)をなすには、先づ催青室を準備せざるべからず」(出典:風俗画報‐二七六号(1903)人事門) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「催青」の意味・わかりやすい解説 催青さいせいincubation of silkworm eggs 蚕の卵を適当な温度に保ち孵化させること。孵化する前日卵全体が青みがかってくるので,この名がある。孵化を均一にし,蚕の発育と繭の質の向上のために行う。また催青温度は次代の化性にも影響し,低温催青をすると生種を産む蚕になる。孵化をそろえるために,催青卵になる前々日から暗くして催青を行う暗催青法が一般にとられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by