スライディング・スケール制sliding scale methodの一つ。これは,労使間の協定により,名目賃金額を物価その他の特定の経済指標の変動に合わせて自動的に調整する制度である。生計費調整条項cost of living adjustments(COLAs(コーラス)と略)の場合には,連動する指標を生計費,すなわち消費者物価指数(CPI)に置いている。労働者側には実質賃金の安定化につながり,企業側にとっては労使紛争による生産性の低下を未然に防ぐことができるという,双方にとってのメリットがある。エスカレーター条項ともいう。→スライド制