出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…1875年,イギリスの炭鉱で賃金を石炭価格に結びつける方法を導入したのが最初で,やがて産業の利潤指数にリンクさせる方法も現れたが,第1次大戦以後,生計費指数や消費者物価指数に結びつける方法が支配的となった。これを物価スライド制といい,労働協約にこの方法を定めたものをエスカレーター条項と呼ぶ。物価スライド制は,物価が上昇すれば改定交渉なしに自動的に賃上げを行うものであるから,労働者にとって実質賃金維持のための防衛手段となるが,資本家にとっても団体交渉やストライキを回避するうえに役立つ。…
※「エスカレーター条項」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」