産土参(読み)うぶすなまいり

精選版 日本国語大辞典 「産土参」の意味・読み・例文・類語

うぶすな‐まいり‥まゐり【産土参】

  1. 〘 名詞 〙 産土神(うぶすながみ)に詣でること。特に、生児がはじめて産土神に参詣すること。生後二一日目ごろ、三〇日目前後、百日目などと一定しないが、産の忌の明ける時期が多い。男児は三一日目、女児は三三日目などと、男女によって数日違えることがある。うぶすなもうで。
    1. [初出の実例]「天文五年十一月廿八日若君様始て御うぶすな参」(出典:走衆故実(16C中か))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の産土参の言及

【産土神】より

…なお平安末期より〈産神〉の語が《今昔物語集》などに見え,室町時代には〈産神〉〈氏神〉ともにウブスナと読むことがあり,近世には産神を奉じる者を〈産子(うぶこ)〉と呼ぶにいたる。産土神(産神)と産子の関係は語義の上からもおのずと子供の出生に関連し,近世には初宮参りや一般の氏神参りを〈産土参(うぶすなまいり)〉と称したことも多い。 また近世の神道思想には,産土神を幽世(かくりよ)の神とする神学的試みも目だつ。…

※「産土参」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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