…なお平安末期より〈産神〉の語が《今昔物語集》などに見え,室町時代には〈産神〉〈氏神〉ともにウブスナと読むことがあり,近世には産神を奉じる者を〈産子(うぶこ)〉と呼ぶにいたる。産土神(産神)と産子の関係は語義の上からもおのずと子供の出生に関連し,近世には初宮参りや一般の氏神参りを〈産土参(うぶすなまいり)〉と称したことも多い。 また近世の神道思想には,産土神を幽世(かくりよ)の神とする神学的試みも目だつ。…
※「産土参」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」