用宗郷(読み)もちむねごう

日本歴史地名大系 「用宗郷」の解説

用宗郷
もちむねごう

江戸期の用宗村一帯に比定される戦国期の郷名。持船もちふねなどとも書く。永禄一〇年(一五六七)二月二八日の一宮元実判物写(駿河志料)および井上継隆判物(南海院文書)によると、元実は得願とくがん(現徳願寺)隠居宗映の要請を受け、当地代官と覚しき継隆の仲立ちで、「用宗郷」当知行のうち石田いしだ村の三貫文の畠地と山を宗映に寺地として渡した。元実は一五貫文を入手し、うち一〇貫文は畠地を抵当にした借金という形をとっているが、実質は売買である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android