用弁(読み)ヨウベン

デジタル大辞泉 「用弁」の意味・読み・例文・類語

よう‐べん【用弁/用×辨】

[名](スル)用事を済ますこと。用の足りること。用便。
「右の手数早く―になる事もあり」〈吉田二郎・蚕種説并蚕種商法〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「用弁」の意味・読み・例文・類語

よう‐べん【用弁・用辨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 用事を弁じること。用事をすますこと。用事のすむこと。用の足りること。用便。
    1. [初出の実例]「しるべし、真箇の用辨は声色の即現にあらず」(出典:正法眼蔵(1231‐53)仏性)
    2. 「僕浪花に七とせあまりも居住せしが、花洛へは唯用弁(ヨウベン)の為のみに登れば」(出典滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)七)
  3. 犯罪人を捕えること。また、犯罪人が捕えられること。
    1. [初出の実例]「『や、源六、手めえも御用辨か』『悪事の報いだ、仕方がねえ』」(出典:歌舞伎・勧善懲悪孝子誉(1877)三幕)

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