用事(読み)ヨウジ

デジタル大辞泉 「用事」の意味・読み・例文・類語

よう‐じ【用事】

しなくてはならない事柄用件。「用事を言いつける」「大事な用事がある」
大便小便をすること。用便。
「むくむくと起きて―かなゆるふりにて」〈浮・曲三味線・四〉
江戸深川遊里で、芸娼妓月経病気、また私用などのさしさわりのために休むこと。
「二三日―で居たから、さっぱり酒気がない」〈人・梅児誉美・初〉
[類語]用務小用こよう・しょうよう野暮用雑用私用公用社用商用多用主用用件用向き所用急用事物事象物事現象出来事余事余所よそ他事他人事人事ひとごと雑事諸事事件時事事柄事故異変大変急変変事大事だいじ大事おおごと小事細事些事世事俗事私事しじ私事わたくしごと珍事不祥事アクシデントハプニングセンセーション

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「用事」の意味・読み・例文・類語

よう‐じ【用事】

  1. 〘 名詞 〙
  2. なすべき仕事。用件。
    1. [初出の実例]「用事有るに依て、丹後国、加佐の郡に行にけり」(出典:今昔物語集(1120頃か)二六)
    2. [その他の文献]〔周礼‐春官・司服〕
  3. 用便。大便、小便。
    1. [初出の実例]「女の見へぬは用事にや行ぬらん」(出典:浮世草子・好色旅日記(1687)五)
  4. 芸娼妓などの月経や病気、私用などのさしさわりによる休業。江戸、深川の遊里の語。
    1. [初出の実例]「二三日よふじで居たから、さっぱり酒気がないから」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)

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普及版 字通 「用事」の読み・字形・画数・意味

【用事】ようじ

祭る。また、執行する。支配する。宋・司馬光〔劉道原、十国紀事の序〕介甫(王安石)の事を用ふるに方(あた)り、呼してす。そ施置するれば、天下を擧ぐるも能く奪ふこと無し。

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