20世紀日本人名事典 「田中孝子」の解説
田中 孝子
タナカ タカコ
大正・昭和期の社会学者 東京市結婚相談所所長。
- 生年
- 明治19(1886)年4月1日
- 没年
- 昭和41(1966)年12月17日
- 出生地
- 千葉県野田市
- 旧姓(旧名)
- 高梨
- 学歴〔年〕
- スタンフォード大学文学部〔大正4年〕卒,シカゴ大学社会学科修士課程修了
- 経歴
- 日本女子大学校に在学中の明治42年、叔父で実業家の渋沢栄一を団長とする経済使節団に随行し、アメリカに渡る。使節団の帰国後も同地に留まり、スタンフォード大学文学部・シカゴ大学社会学科修士課程で社会学を修めた。大正7年に帰国後、母校日本女子大学校教授に就任、結婚生活に関する社会学的考察を専門とした。9年早稲田大学の哲学教授田中王堂と結婚。さらに同年10月には日本政府の顧問として第一回国際労働会議に出席した。夫と死別後の昭和8年より東京市結婚相談所の初代所長を務め、37年まで在職。著書に「新しき結婚生活」「結婚相談」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報