田代善吉(読み)タシロ ゼンキチ

20世紀日本人名事典 「田代善吉」の解説

田代 善吉
タシロ ゼンキチ

明治〜昭和期の郷土史家 栃木県文化財保存委員。



生年
明治9年9月3日(1876年)

没年
昭和30(1955)年9月17日

出生地
栃木県那須郡高林村(現・黒磯市)

別名
号=黒滝

学歴〔年〕
下野中卒

経歴
下野中学校を卒業後、文部省検定試験に合格して教師となり、栃木県内の中学校や女学校などで教鞭を執る。その一方下野国の歴史を研究し、大正7年に下野史談会を設立して会誌「下野史談」を創刊。また昭和8年から約10年の歳月を費やして「栃木県史」全17巻を編纂し、自費で出版した。その後は栃木県史蹟名勝保存会委員や栃木県文化財保存委員・日光並木街道保存委員などを務め、文化財保護に尽力した。編著は他に「宇都宮誌」「宇都宮市史」「下野国史」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「田代善吉」の解説

田代善吉 たしろ-ぜんきち

1876-1955 明治-昭和時代の郷土史家。
明治9年9月3日生まれ。教員をつとめるかたわら,大正7年下野(しもつけ)史談会を創設し,「下野史談」を創刊。昭和8-17年「栃木県史」17巻を自費出版した。昭和30年9月17日死去。79歳。栃木県出身。下野中学(現作新学院)卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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