田富庄(読み)たどみのしよう

日本歴史地名大系 「田富庄」の解説

田富庄
たどみのしよう

現田富付近に比定される庄園。宇美うみ(現宇美町)領で、平安時代末期には山城石清水いわしみず八幡宮本家にしていた。治承二年(一一七八)六月一二日の後白河院庁下文案(石清水文書/平安遺文八、以下断りのない限り同文書)によれば、ともに石清水八幡宮祠官である慶清と成清は「相伝領掌」の房領庄園について争っている。係争地の一つに「筑前国 宇美宮 長野庄 田富庄三箇庄」があり、結果は慶清の勝訴であった。建久三年(一一九二)三月「田富」などは石清水検校成清から娘の紀氏に譲渡されている(同年三月日「検校成清譲状」鎌二)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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