20世紀日本人名事典 「田辺一竹斎」の解説
田辺 一竹斎
タナベ イッチクサイ
昭和・平成期の竹工芸家
- 生年
- 明治43(1910)年5月9日
- 没年
- 平成12(2000)年2月24日
- 出生地
- 大阪府堺市
- 出身地
- 大阪府大阪市
- 本名
- 田辺 利雄
- 別名
- 前名=田辺 竹雲斎(2代目)(タナベ チクウンサイ)
- 主な受賞名〔年〕
- 朝倉賞〔昭和27年〕「螺旋紋花籃」,大阪府芸術賞〔昭和34年〕,勲四等瑞宝章,紺綬褒章〔昭和57年〕
- 経歴
- 竹工芸の名工として知られた初代竹雲斎の長男として生まれる。昭和6年帝展に初入選し、12年2代目竹雲斎を襲名。戦後は日展に出品し、28年無鑑査。のち審査員、評議員を歴任、のち参与。レース編みのような繊細な“透かし編み”技法を生み出し、竹工芸の世界に新風を送り込んだ。平成3年竹雲斎を長男に譲り、一竹斎を名乗ってからも、現代の名工として制作を続けた。代表作に「螺旋紋花籃」(27年)、「流紋花籃」(37年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報