田部井村(読み)ためがいむら

日本歴史地名大系 「田部井村」の解説

田部井村
ためがいむら

[現在地名]東村田部井たべい

村のほぼ中央をはや川が南流し、東は新田につた田部たべ村、北は佐位さい国定くにさだ村、西は同郡上田かみだ村。村の北東部に小字水殿ずうどのがあり、湧水地いそ沼からの流水早川とほぼ並行して南流し、水田地帯をなす。地元では現在もためがいという人が多い。嘉応二年(一一七〇)の新田庄田畠在家目録写(正木文書)に「たへかいの郷 田一町七反廿たい 畠一丁」とある。応永二二年(一四一五)八月一〇日の称光天皇即位要脚段銭催促状(同文書)によると、当郷は公田二町七反二〇代分の段銭を負担しており、前掲目録の田畠合計反別に一致している。建保三年(一二一五)三月二二日岩松時兼に与えられた地頭職の一つに「田部賀井郷」がある(「将軍家政所下文写」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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