田館跡(読み)よもぎたたてあと

日本歴史地名大系 「田館跡」の解説

田館跡
よもぎたたてあと

[現在地名]蓬田村蓬田

国道二八〇号の西六〇〇メートルにある。おお館ともよばれ、周囲約一・五キロ、東・北・西の三方水田西方溜池があり、館神は弁天堂であったが、宗像神社と改称され、後に鎮守八幡宮に合祀された。いつ頃だれによって構築されたか不明だが、伝説によると、南北朝時代の豪族の居館といわれる。戦国時代の天文年間(一五三二―五五)南部氏の一族奥瀬建助の支配下にあり、天正年間(一五七三―九二)は蓬田越前(相馬氏)の居館で、津軽為信の外ヶ浜そとがはま攻撃により、天正一三年城を捨て南部に走ったという(津軽一統志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android