甲袈裟(読み)コウゲサ

デジタル大辞泉 「甲袈裟」の意味・読み・例文・類語

こう‐げさ〔カフ‐〕【甲××裟】

袈裟の地が亀甲模様でそれを青・黄・紫などに染め、縁を黒色に染めた七条の袈裟。

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精選版 日本国語大辞典 「甲袈裟」の意味・読み・例文・類語

こう‐げさカフ‥【甲袈裟】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「甲」は袈裟の条葉の意 ) 袈裟の地が亀甲模様でそれを青・黄・紫などに染め、縁を黒色に染めた七条の袈裟。諸宗で用いられるが、僧位僧職などにより、それぞれ差がある。
    1. [初出の実例]「於日本備中国新山大内二上此甲袈裟」(出典参天台五台山記(1072‐73)四)

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世界大百科事典(旧版)内の甲袈裟の言及

【衣帯】より

…九条以上は,禅系諸宗以外ではあまり用いないが,用いる宗派では,条数が多いほど高位の袈裟ということに定めてある。なお条数とは別に,生地や意匠によって,衲袈裟(のうげさ),甲袈裟,紋袈裟,平袈裟(ひらげさ)等に分けることができる。五条袈裟は,右の脇の下から右半身を前後にまとうように着け,細帯状の威儀(いぎ)と称する付け紐で左肩と左腕に吊りとめる。…

※「甲袈裟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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