精選版 日本国語大辞典 「申口」の意味・読み・例文・類語
もうし‐ぐち まうし‥【申口】
〘名〙 (「もうしくち」とも)
※滑稽本・七偏人(1857‐63)初「ヘン其様なつじ褄の合ねへ申口(マウシクチ)といふが有ものか」
※伊達家文書‐永仁五年(1297)九月一三日・関東下知状「而心阿為二氏女申口一、遂二問答一之間」
③ 中世、朝廷・幕府などに告訴すること。また、その人。
※看聞御記‐応永三二年(1425)八月二三日「廿日禁裏へ庭中申物あり〈略〉事様不審也。何様にも申口可二召捕一之由御返事被レ申」
④ ⇒もうし(申)の口(くち)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報